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2017年04月24日
ブログ

【管理ブログ】ピンチをチャンスに

不具合・トラブル対応のケース

 

 報告から準備まで約1か月を要した、当社管理物件での不具合対応から。

 

CASE)新築後にすぐ冬に入ったため、壁紙が急速に収縮し「よれ・亀裂」が発生

 

 ご報告を受けた時、「これは大掛かりな作業になりそうだ」と直感しました。通常あまり見られない大きな面積の1枚壁を採用した本物件。壁面積が大きいため、ごくわずかな誤差でもその影響が大きく出たようです。

 

 多くの方が一見して、「これは大変だ」と感じるような症状の出方をしてしまいました。そのため、入居者様も、オーナー様も、そして担当した私自身も当初どう対応しようかと頭を悩ませました。

 

何を最優先に対応するか

 

 まず対応するにあたって気をつけたのが、これ。通常であれば「至急修繕手配して差し上げる」ということを最優先にしますが、ただ今回は少し違いました。

 

 現場で入居者様とお話していて気付いたのですが、おそらく「お客様が今回の不具合について、いろいろな不安をお感じになっている」だろうということを何となく察知したのです。そこで、入居者様にざっくばらんにお尋ねしてみました。今考えると、そこに気付けて良かったと思います。

 

 お客様の不安点。それは「構造上の問題は無いのだろうか」、そして「単純な復旧工事で対応してもらっても、また同様の症状が生じるのではないか」ということ。

 

 そこで施工業者さんにも打ち合わせの場に参加していただくことにしました。数回の訪問と打ち合わせを重ねる中で、これらの不安が徐々に取り除かれ、その過程で自ずと最適な対応方法も見つかってきました。

 

 お客様の気持ちを置き去りにして、工事の段取りを強引に推し進めるようなことにならず良かったです。

 

ピンチをチャンスに

 

 入居中のお部屋の修繕ですから、お客様の生活に影響を与えてしまうのは避けられないこと。

 

 その中でオーナー様はじめとした当方の気持ちを理解していただくため、あえてデザイン性も付加した対応工事にしようという結果にたどり着きました。

 

 施工後の画像はこちら

 

①クロスの寄れが生じてしまった部分をあえて異なるクロスにし、デザイン施工に。施工の工夫により、万一同様の現象が発生するという部分においての対応が出来ています。クロスのよれが生じていた部分に白い木製のモールを施工。異種のクロスで継ぎ目があるわけですから、ここに新たなよれは生じません。若干生じたとしても、モールの陰に隠れます。

 

②「構造上の不安」という気持ち的な部分をケアするため梁も新たに入れました。構造上の問題は無いのですが、大きな壁面のため、どうしても「可能性としての歪みの不安」が残るための保険的な対応です。こちらも意匠性を損なわないように既存柱と同じ集成材を使用しました。

 

 結果として、入居者さんにも喜んでいただけるデザイン性の高い仕上がりとなりました。

 

 不具合対応というマイナスの出来事に、「デザインを組み合わせて仕上がりを心待ちにしていただく」というプラスの面を持たせることにより、こちらの気持ちを理解していただけた良いモデルのひとつになりました。

 

 本来、この物件の意匠性に惹かれて本物件を選んでくださった入居者さん。その期待を裏切ることなく、それ以上に評価をしていただけた結果に落ち着き、なによりでした。

 

 ご協力、ご手配をいただいたオーナー様・施工業者様、大変お疲れ様でした。

この記事を書いた人
宮崎 拓馬 ミヤザキ タクマ
宮崎 拓馬
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