負のサイクルを生む部屋。|函館の不動産会社ファインエステート
とある大家さんからアパートの空室情報をいただき現地にてお会いしてきました。
これまで多くのお客様を仲介させていただいた実績のある本物件の大家さん。
常にお部屋は良好な状態で仲介させていただいていたので、今回もそのつもりで訪問。
ところが今回のお部屋は↓の画像の通り、相当な汚れ具合。
聞けばこの度の退去理由は、入居2年にも満たない中での「賃料滞納」だったそうです。
なぜ、このようになってしまったのでしょう。
「賃料滞納者」の入居が相次いだお部屋
今回の退去手続きに際しては、大家さんも非常に身を粉にされたそうです。
「賃料債権の回収に手いっぱいで、退去時原状回復の請求まではできなかったよ」
(仲介業者さんに退去時立会いに同席して貰えなかったのも一因のよう…。)
私も賃貸管理に携わる身として、大家さんの気苦労はよくわかります。
大変、ご苦労様でした。
失礼を承知でここまでの経緯をお尋ねしたところ…、
どうやら今回の退去者の前の入居者も賃料滞納者だったそうなんです。
未整備のお部屋は不運を呼び込んでしまう?
原因をさかのぼると、初回の賃料滞納者にまで話が及びました。
その時にも退去の処理に非常に手間どったそうで、綺麗にしてお貸ししたお部屋はすでに経年劣化以上には汚れていたそうです。
「お部屋の修繕請求をどうしようか…」と考えていた矢先に偶然にもそのお部屋の次の入居希望が入り、そのまま申込みへとんとん拍子。
「お部屋は今の状態のままで構わないから、すぐ入居したい。」
そのような状況下ではこの申し出を受け入れざるを得ないでしょうね。
そして早々に賃料支払いが滞り…。いざ退去の段になるとその言い分としては「部屋は入居当時からこの状態だから修繕費用の負担まではしたくない」。
現地では実際の経年以上の汚れ・破損がとても多く見受けられましたよ。おそらくタバコもガンガン吸っていたでしょう。
「良い入居者に恵まれない部屋」は実際にあります。
そういったお客様を招いてしまうのは、お部屋に要因がある場合も多いのです。
よく、「入居者さんが決まったら部屋を直します。」「クリーニングは申込み受理後に行います。」といった順序を取っているパターンをお見かけしますが、これでは良いお客さんはいつまで待っても来ないのではないでしょうか。
本物件の大家さんには当社の考えを失礼を承知でお伝えしました。真剣に耳を傾けていただき、修繕の方向で話を進めていただけそうでしたのでこちらも一安心、といった一件でした。
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