賃貸アパートや貸家の床下換気孔は何のためにあるの?開ける・閉めるタイミングは?|函館の不動産会社ファインエステート
木造の一戸建て貸家や賃貸アパートにお住まいの方、画像のような床下換気孔について気にして見たことはありますか?
文字の通り床下の換気をするためのものなんですが、最大の目的としては木材の大敵である「湿気」の放出のためなんです。
持家の皆さまはその役割について、よくご存知のことと思います。
でも賃貸の場合だと、そうとも言い切れないのではないでしょうか?
当社の管理物件は随時折を見て閉鎖の確認に回っておりますが、そうでない方も今一度確認なさってみて下さい。
意外と間違っている人が多い?床下換気孔の開閉の目的とタイミング。
開閉のタイミングを間違える原因になるのは、ほとんどが下記のケース。
「夏場に床下へ害虫が入るのを嫌い、閉じてしまう」
目的として勘違いしてしまうのも非常に理解できます。
でも、夏場に床下換気孔が閉じられてしまうとどうなるでしょう?
床下が湿気を帯びて温暖・安全な、害虫たちにはこの上なく快適な環境を作り上げてしまうことになるんです。
先に述べた通り、床下換気孔の開閉の主たる目的は「湿気の放出」です。
北海道の場合、気候的に考えても、降雪のほぼなくなる4月の末には開けて、寒くなりだす10月の末には閉めるのが正解です。
夏場の閉めっ放しは「木材の腐食・害虫発生の助長」に
「害虫が入らないようにする」なら、建物周辺に早めに薬剤を散布するのが正解。
閉めたから入って来ない、というほど害虫たちは簡単じゃありませんよ。木造の建物は隙間や空間があって当然ですから、快適な温室状態になった床下めがけてあらゆる部分から侵入し、そして繁殖します。
常に換気された状態に保つ方が害虫対策としては正解なんです。
それに閉めっ放しだと床下に熱気がこもり、お部屋の冷房効率も下がりますよ。
反対に冬場は冷気が入り込むと、換気孔付近に水道管があった場合、水道管凍結の恐れを助長してしまう場合があります。
以前、当社管理ではない大家さんの物件で水道管凍結の対応に同席した際、解氷作業に来られた業者さんが「床下換気孔は閉めておかないと、直接冷気が当たりてき面に凍りますから注意してください」と大家さんにアドバイスしていたのを耳にしたこともありました。
雪が降り始めても開けっ放しにされている建物をよく見かけます。
心配でなりません。
賃貸アパートや貸家などにお住いの方は、一度屋外から確認してみてはいかがでしょうか。
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