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2019年09月11日
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結露が解消されない。お部屋の温度設定は適切ですか?

築5年で、まだ新しい部類に入るアパートを所有する大家さんのもとに、ある日入居者から「部屋の結露がひどい。何とかしてほしい」と苦情が入りました。

大家さんが工務店に問合せてみたところ、「今どきの断熱工事をしっかりやっているから、欠陥なんてことはあり得ない。一緒に立ち会うけど、施工の問題ではないと思うよ」と返事が返ってきました。ありがちなやりとりです。

 

果たして原因は?そしてズバリ解消策は?
大家さんに限らず、入居者のみなさんの中にも結露で困ったことはありませんか。今日は結露で悩まれている方に向けて、見落としがちな予防策(解消策)について触れてみます。

1.結露とは

室内外の温度差が大きい北海道では冬になると、結露で悩まされる場合があります。結露を放置してカビが発生すると借主に原状回復が求められるので、借主(入居者)も気が気ではありません。冬場の一大関心事です。結露放置によるカビ発生と注意喚起については、こちらの記事で紹介しています。

住居内で発生する結露は空気中に含まれる水蒸気が、飽和温度より低い温度のガラスやコップ、金属などの物に触れると、その物に水滴が付着する現象です。例えば、キンキンに冷えた缶ビールの表面に気が着くと水滴が着いていた。まさに、これが結露です。

結露のうち、もっとも被害が多いのは室内の内装面に出るもので、びしょ濡れ状態になることもあります。

2.結露発生のしくみ

断熱と換気と住まい方の3つのバランスがとれていないと結露は発生します。結露は三角関係のもつれを好むのです。

一般的には、建物構造上の場合を除き、大半は換気不足が原因とされています。炊事や洗濯物など、室内で発生した「水蒸気が外へ排出されない」ために結露が発生するというわけです。

3.結露しやすい場所は?

・窓ガラスや浴室

・家具の裏側

・押入れやクローゼット内部

・締め切った北側の部屋 など

4.結露予防(解消)のポイント

・室内の換気口(換気レジスター)を開き、台所などの換気扇を回す

・各ドアを開け空気の流通を促進させる

・窓ガラスの水滴をこまめにふき取る

・入浴後もしばらく浴室の換気扇を運転させる

・壁と家具の間をできるだけ空ける

・炊事・洗濯物は換気して水蒸気を排出させる

・加湿器等の使用を控える

・煙突(排気筒)の無いポータブルストーブ(ファンヒーター)などは水蒸気を室内に発生させるので使用を控える

室温を上げて、飽和水蒸気量を増やす

換気ばかりに気をとられていませんか?実は、室内の温度設定も重要なファクターです。

結露予防の本を読んで、いろいろと試してみたけど解消されない。そんなとき、予防策の一番最後に太字で記載した「室温を上げる」ことを試してみてはいかがでしょうか。この「室温を上げる」ことは、まさかと思われるかもしれませんが、かなりの確率で見落されています。

結露に悩まれた入居者からの相談を受けて、温湿度計をお部屋に設置させてもらい、経過観察をしたうえで「室温を上げる」ことを助言し、結露問題に終止符を打った事例は数多くあります。

風邪ウイルスは乾燥に強いので、冬は風邪を引かないように、室内をついつい加湿しがちになる傾向にありますが、窓ガラスにたくさんの水滴がつくようでしたら調整してみましょう。

また、折からの原油高騰で以前より灯油代が高くなっている今、家計費節約と省エネのために室温を18~19℃になるように暖房器具の室温を設定し、「家の中では衣類を一枚多く着て、省エネしよう」と努めている方が多いと思います。ところが、これが結露発生の引き金になっている場合があります。当社が過去に経験した例では、室温設定を23℃、24℃くらいに設定したときに結露が解消されています。

断熱と換気と住まい方の3つのバランスに、「室温」を加えた4つのバランスが、結露解消のキーワードです。一日も早く、結露のお悩みからスッキリ解放されることを願っております。

この記事を書いた人
藤原 滋己 フジワラ シゲキ
藤原 滋己
ハウスメーカー勤務時代に、木造住宅の工事監督のちに住宅・アパート・店舗・寺院など様々な建築物の営業を経験しました。建築不動産の営業歴は通算24年。 安心かつ安全な不動産取引のために、これまで培ってきた知識や経験・ノウハウを、お客様へのサービスのために全力で提供します。遠慮なく何でもご相談ください。きっとお役に立ちます。函館ラ・サール卒21期生。
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